3月始めから1ヶ月半に渡ったマンションの大規模修繕も階段防水を残してほぼ終了し、周囲を囲む足場も取れ、すっかりキレイになったルーフバルコニーに出て植物の植え替えなどを行った。
まずは12日火曜日に到着したアイビーゼラニウム/メキシカ・トムキャット。これ、昨年から欲しくてずーっと探していた花で、ようやく購入することが出来た。これのために先に買っておいたIKEA/HOSTOのハンギング・プランターに植えつける。
まだ小さな苗で花数は少ないけど、しっかりと蕾もついていてこれからが楽しみ!
こんな感じで蔓がグイーンと伸びてそこに花が咲く。数あるアイビーゼラニウムの中で、個人的に欲しい!と思ったのはこのメキシカ・トムキャットだけ。夏場はこの白班が落ちてシビルレッドのトムキャットになる、という記述もあり、それもまた楽しみ。落ち着いたら玄関前に持っていきたいなー。
一方こちらは1年前に格安で購入したストレリチア・レギネ。かなり寒さの厳しかった今冬も、屋外で越冬した(というか無理やりさせた)何気に剛健な観葉植物だが、ここ2ヶ月ほどで一気に状態が悪化。最初はあんまりにも寒すぎたのか?と思ったが、水やりの際にほとんど土が水を吸わないことから根詰まりを疑う。しかしその頃からちょうどマンションが↑の改修工事に入ってしまったこともあり、植え替えどころか一時は手の届かない工事足場の上に数日間放置されるなど、劣悪な環境下で一枚の葉を残してほぼ瀕死の状態になってしまった。で、今日ようやく植え替えに着手したわけだが、、、
《注意!》
↓↓↓ちょっとグロい"植物の根っこ"の写真を載せてます↓↓↓
ガッチリと固まり微塵も動かない鉢土。仕方なくハンマーで鉢を叩き割ってみたところ、出てきたのがご覧の惨状。一部で「バケモノ級」とも書かれていたストレリチアの根張りだが、実際に見てその小さな鉢とはあまりにアンバランスな根の太さに唖然。こら、水も吸わへんわな。こんなになるまでほっといて、ほんまゴメン、、、と自分が少し嫌になるぐらい、ギュウギュウにとぐろを巻いた根のアリサマでありました。
2回りほど大きなこちらのテラコッタ鉢に植え替え。何気にショックだったのか、植え替え後の写真を撮り忘れた。また、元気になってくれますように。
先の異形コレクションでひと際「怖さ」が光っていた著者による、09年刊行の短編集。
表紙からしていやーな怖さが漂うが、収められた各篇もまた非常に禍々しく、ヤな雰囲気を放射する。各篇いずれも作者の実体験、あるいはこれまで作者が蒐集した"実話"に基づくお話の態で語られるのだが、各々その語りのスタイルこそ違えど、いずれも「憑かれる」あるいは「追いかけられる」といった恐怖の煽り方が巧妙で、紙面を通じて読み手は確実にそのヤな空気に取り巻かれる。
表題作の"赫眼"はその「憑いてくる」系の筆頭で、ラストでは不意打ち的にこちらも突き落とされる。そして以降でも「読み手が傍観者でいられない」禍々しき仕掛けが各所で発動するのだ。いわく、ここにはこんな因縁が、、、とか、実はこの人はもう、、、という、ある意味では非常にオーソドックスな怪談ネタでもあるはずなのに、この作者はそこへ至るまでの前フリがなんだか周到なまでにいやらしく緻密で、だから、その伝聞を装った語りのリアルさにどうしようもなく怖くなる。就寝前に読んで、ヘンな夢見ましたわ。オススメ
《収録作》
赫眼
よなかのでんわ
後ろ小路の町家
合わせ鏡の地獄
死を以て貴しと為す 死相学探偵
親採の子(二十歳)が「どーしても!」と貸してくれダメ元で読んでみた2冊め。どーしようもないニートどもを無人島へ流刑にしちゃおう!という法律が制定された日本。その無人島での500日間のサバイバルを描くというお話で、最近だと桐野夏生の『東京島』や、昔日に読んで強いインパクトを受けた貴志佑介『クリムゾンの迷宮』なんかが思い浮かぶクローズド・サークルもの。しかしまぁ、思考のカケラも見えない1頁目、驚異的に失業率を低下させることに成功した政府は、巨大な労働力を確保。これによって社会は全ての分野で拡大・発展を遂げ、国民は豊かな生活に酔っていた。というまるっきり存在感の見出せぬ「説明文」による書き出しからして作者に「鬼ごっこ」からなーんの進歩も見られないことは明らかで、想像力も文章力も中学生レベルの500ページ超は、よくぞこれだけの頁数を稼いだなっ!という他に誉めどころの見つからない壊滅的に悲惨な一品。展開するあらゆる事象が浅はかで、紋切り型、しかもそのありきたりの事象すらも満足に書き出すことのできぬ異常に薄っぺらな文字の捨て置きは、「これはアカンやろー」というため息しか出てこないお粗末さ。
二人はじっと見つめ合い、章弘のほうからそっと優しくキスをした。そして二人は、激しく抱き合った…。
ってなんやねん。迫真性の「は」の字の左側の縦線一本の書き出し一ミリも存在しない「創作」には、なんだか愚弄されているような怒りすら感じるわ。こんなのはあんまりだ。酷すぎる。
昼休みに読書していたワタクシに、新採の子が「すごくオススメ」してくれたので読んでみた累計400万部近く(?)売れているらしいベストセラー作。
こ、こ、これほど酷い読み物はここ10年見なかった、、、という苦笑すらも湧かないヒドさで参った。西暦3000年の「日本王国」を舞台に、幼稚な王様の発案によって王様と同じ「佐藤」姓をもつ全国の佐藤さんを根絶やしにすべく捕殺的鬼ごっこが開催されるという設定。百歩譲ってその着想は置いとくとして、全てが書き割りめいてペラッペラな設定と、それを可能にする信じられないほどに稚拙な文章とがコンボするサマに、冒頭からまるで中学生の創作文を読んでいるかのような感覚に陥る。
医学技術や科学技術、そして機械技術の全てが今とは全く想像のつかないほど発達し、他の国に比べると全ての面でトップクラスであるこの王国うんぬんという冒頭記述で感じたどーしよーもなさは最後まで裏切らない。あぁそうだろうよ、あんたには想像も出来んのだろうよ。それでいて「である」ってなんだよ、いったいおまえは誰にナニを語ってんじゃー!もはや「てにをはがオカシイ」とかそーゆーツッコミを入れるレベルでなく、小説としての基礎組がゼロ〜な世界に救いはない。作中では全国500万人の「佐藤さん」が犠牲になるが、ある意味それに匹敵する数の読者が「犠牲」になっていると思われる、今世紀最大の地雷モノ。
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