半ば仕事のような形だが、本日、上記の展示に行ってきた。川西祐三郎は神戸を代表する木版画家・川西英の三男。8歳の頃から作り続けたその作品は、実に1,200件を超えているのだそう。今回の展示は、氏から931点の木版画の寄贈を受けた市博が、それを記念して開催したもの。
兵庫県立博物館などで川西英の作品はたびたび眼にしてきたが、この祐三郎氏の作品をはっきりと意識して見るのは今回が初めて。そしていざ並べて見てみれば、その作風の違いは明らかだった。写実的ともいえる構図で切り取られた風景と、和風でも欧風でもイスラームでもない独特の色彩感覚で彩られた川西祐三郎氏の作品は、見てもらえばわかるとおり、かなり洗練されており、良い意味でモダンな魅力を感じる。風景が孕む情感や透明感、あるいは温度のようなものが、すっきりとしたまとまりの画面中にハッキリと捉えられ表現されていて、個人的にかなり好みの画風だった。
それにしても、戦後に復学して卒業、それから阪神に入社して33年間勤め上げたということだが、それでこれだけの点数を作成するなんて、いったいどんなヴァイタリティなんだ!?と思うことしばし。会場には実際の作品制作に使われた版木も数点展示されているが、それを見るとほんとーに大変な作業だろうことが伺える。加えて日本全国の風景はもちろん、ヨーロッパシリーズなんてものもあったりして、失礼ながら、この人はほんとーにちゃんと会社で仕事してたんだろうか、、、などと思ってもしまったのでした。
彼女から「無事、バルセロナに着いた」とのメールが来た。遠いなー、スペイン。ところでこちら、今回の旅行用に買ったショルダーバッグ。スペインは他のヨーロッパ諸国と比べても治安があまり良くないらしく、都心部ではスリや置き引き、ひったくりに強盗、ニセ警官まで結構注意が必要みたい。
このバッグの良いところは、マジックテープ止めのフラップと、それを開けてさらにジッパーを開ける2重構造になっているところ。つまりは、スリに対する安全性が高い。財布などの貴重品はここに収納するといいと思う。ジッパー開閉のみでアクセス可能なメインの収納部や、身体側に付いているオープンポケットには、マップなどの資料類や折り畳み傘を入れるのに丁度いい。この#2200には通常のナイロン素材のほかに、今回購入したターポリン素材のものがある。普段通勤時に使っているCHROMEのメッセンジャーバックも内側にはこのターポリンが使われているが、高い防水性に加え、今回みたいな海外旅行用途では「ナイフでも簡単に切れなさそう」に思える安心感も加わっていい。見た目もナイロンより格好いいし。
色々と探してみたものの、実物を置いている店が近くには見つけられなかったためネットで購入したんだが、見た目以上にマチもあって、しまおうと思えば一眼も問題なく入る感じで良かった。唯一ケチをつけるなら、明らかに必要異常に細分された収納ポケットぐらいかな。これだけ全部を必要とする人って、まぁいないだろうと思う。あっても邪魔になるものではないが、この辺を簡素化してもう少し価格を抑えたらもっと売れると思う。
歴史に「もし」は禁物であるが、もし、このとき、カタルーニャにポルトガルのような海外植民地という資金源があったら、《中略》カタルーニャは「国家」となっていたかもしれない。しかし、それはしょせん空しい「もし」であった。
スペイン旅行への予備知識として、いくつか関連本を読んでいる。その中の一つ。タイトルの通り「カタルーニャ」という、現在ではスペインに17ある自治州のうちの1つに位置づけられる「地域」の歴史が紐解かれている。読み終えてみればもう、カタルーニャが単なる一地方ではなく、むしろスペインという「国家」の本質とイコールであるように見えてくる。そしてカタルーニャの人たちがカタラン語という独自の言語を公用語とし、我々が一般に「スペイン語」と呼んでいる言語をカスティーリャ語として区別している、その意識の源泉が理解できる。
フランク王国配下のバルセロナ伯としてスタートするカタルーニャ。高校の「世界史」では全くといっていいほど触れられることはないが、こうして辿ってみればギフレ1世「毛むくじゃら伯」、臨終に際してわざわざベッドを貧民救済病院に運ばせ、「私は、ここから貧しい人々といっしょに天に旅立って行くのだ」と言ったというラモン・バランゲー三世のダンディズム、アルビジョワ十字軍に対し文字通り「突っ込んでいった」暴れん坊のペラ一世、そして「征服王」ジャウマ一世etcetc...と、たいへんユニークな人物が盛りだくさん。それほど潤沢ではないだろう資料から、これだけ「読ませる」本として仕上げているところに、本書の良質が感じられる。レコンキスタ、大航海時代、あるいはアルマダの海戦だけでないスペインの歴史、そしてその歴史の潮流においてあるときは覇者であり、またある時は最大の敗者として波頭に立ち続ける「カタルーニャ」という地域のアイデンティがひしひしと伝わってきた。
まだだいぶある〜と思っていた夏頃からなんやかやでバタバタバタとトキは過ぎ、気づけばスペイン旅行が3週間後に迫っている!旅行前って妙に気分が昂ぶったり、はたまた不安のため果てしなくダウナーになったりと、その繰り返し繰り返しで良くも悪くも毎日がプチっと刺激的ですわ。今はとりあえずなんでもかんでもネットで調べられるため、気になったことは即ググって解決!する一方で、見れば見るほどにわんさか出てくる新たな情報や、それに伴う???な事柄に文字通り呑まれてしまい、既にして疲れている。人の旅行記も面白い反面、どうも旅行前にそれらを読むのは自分にとっては精神的によろしくないようで、書いてある内容が良いものであっても悪い体験であっても、いちいち自分をそこに置き換えて追体験し、自分ひとりで勝手に疲れてしまう、、、というところがある。とまぁなんだかんだ言って一番の不安どころは言葉だが、、、2重の意味で通じない恐れのある英語が、なんとも。
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