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赤江瀑/舞え舞え断崖

1981年初版の短編集。本書を覆うメインテーマがあるとすれば(かつそれを勝手に決めるなら)、それは肉体の「業」とも言うべき強大な力。果てに破滅が、真っ黒な口を開けた奈落が待ち受けていると判っていながら、其処へ進むことを止めることが出来ない獣性とも言うべき力の作用。肉体の奥深くと密接する故か、それらは多くにおいてグロテスクなほどに肥大した官能の焔を帯びている。

運命と呼ぶにはあまりにも残酷な役目をその身に負わされた男とその周辺を描く"女形の橋"、どこか浮世離れした心地を誘う風景の中、白日に曝された真相が肉体的な衝撃となって叩き付けられる"水鏡の宮"、続いて「春」「農村」「性」という赤江作品でしばしば見られるモチーフが、先に述べた肉体の悲しいまでの「業」を描き出す"耀い川"、半ばで見えてしまう残酷なラストと、背徳的な官能の臭気が皆川博子の短編を思わせる"悪戯みち"、京都にて失踪した女学生の足跡を追う推理モノ風な"柩の都"は、しかしラストで理屈では説明し難い「情」という名の魔窟へと暗転する。表題作"舞え舞え断崖"では、ほとんど異界めいた景色に遊ぶ老姉妹が描かれるが、ここでもやはり「疼き」とでも言えそうな官能の焔が、その異様な景色に一種異様な迫力を与えている。 特異な素材を美しく料理して魅せる赤江作品らしく、ラストの"黒馬の翼に乗りて"では伝書鳩という使者を媒介に、万葉の恋歌を織り込んだ不可思議な物語を吟じている。ちなみに"女形の橋"では、作中で先に紹介した"罪喰い"の世界が入り込んできており(作家・赤江瀑の名も登場する)、このなかなかに珍しい作品同士のリンクが非常に良い効果を醸し出してもいる。



『鬼恋童』の感想は⇒コチラ
『美神たちの黄泉』の感想は⇒コチラ
『妖精たちの回廊』の感想は⇒コチラ
『野ざらし百鬼行』の感想は⇒コチラ
『金環食の影飾り』の感想は⇒コチラ
『海贄考』の感想は⇒コチラ
『マルゴォの杯』の感想は⇒コチラ
『アニマルの謝肉祭』の感想は⇒コチラ
『荊冠の耀き』の感想は⇒コチラ
『鬼会』の感想は⇒コチラ
『星踊る綺羅の鳴く川』の感想は⇒コチラ
『八雲が殺した』の感想は⇒コチラ
『罪喰い』の感想は⇒コチラ
| かっつん | 22:47 | comments(0) | - | pookmark |
熱射









今週末は暑さにすっかりやられてしまい、ほとんど引き篭もり状態。この猛烈な暑さもさることながら、夕方にかけて現れる爆雷雲の異様も凄まじい。この雲の下では、、、と想像するとなんだか下半身がスースーとする類のイヤさ加減を覚えるのでした。


| かっつん | 23:43 | comments(0) | - | pookmark |
1周年
 
現在の住まいへ引っ越してきてから今日でちょうど丸1年。ほんとはこれにあわせてbefore/after的な記事をUPしたかったんだけど、イロイロと手を取られているうちに果たせず。まだまだ手を入れていきたいところがたくさんあるし。しかし1年前の惨状を改めて写真で振り返ると、当時のしんどかったことやしんどかったことやしんどかったことなどが思い起こされます、、、もう一回やれ!と言われたら絶対無理だな。

| かっつん | 23:37 | comments(0) | - | pookmark |
LA GITANA Manzanilla Bodegas HIDALGO


前々から家でも飲んでみたいと思っていたレブヒートをようやく。マンサニージャとサイダー(7UPが近所では売っていなかった)をあわせ、ベランダで育てたハーブを加える。暑い時期なのでこのキリリと冷えたお酒がいいわー。ちなみにサイダーは糖類ゼロのものよりも三ツ矢サイダーとか、若干甘みがあるもののほうが美味しい仕上がりになりました。

| かっつん | 23:20 | comments(0) | - | pookmark |
Boulangerie Nao 57回目



新商品(?)のライ麦の食パン。これがまた、むちゃくちゃ美味しかった。ここの食パンはどれもものすごくモッチリとした食感が特徴か。






 
| かっつん | 23:01 | comments(0) | - | pookmark |
ゴーヤで作る緑のカーテン 18


今日の晩ご飯用に収穫した一本





こちらは先週末に収穫した3本。いずれも30センチ超でものすごーく瑞々しくて美味しかった。

| かっつん | 22:48 | comments(0) | - | pookmark |
空に朱で掃く


今日は明るいうちに帰宅。ベランダから見た空がきれいだったので1枚だけ写真に収める。

| かっつん | 22:19 | comments(0) | - | pookmark |
変遷

もとはケーブル入れとして作ったBOXが




PICT3649.jpg
気づけば朝顔の苗床となり





現在はセダムの寄せ植えに。子持ち蓮華とコーカサスキリンソウ、ドラゴンズブラッドを入れて放置気味にしていたところ、なにやらワイルドな様相に。一応隅金で補強はしたものの防腐処理など一切していないので、遠からず箱は崩壊しちゃいそう。





にしても日中の陽射しは凄い。ある意味実体よりも美しいハイコントラストのシルエットでございます。
 
| かっつん | 22:08 | comments(0) | - | pookmark |
暑い季節のお茶


今日はよくお茶を飲んだ1日だった。写真はつい先日届いた下栗の煎茶。日本一高地の茶畑で作られた完全無農薬栽培のものだとか。120秒だとちょっと抽出が長すぎたようで、やや渋みが出てしまった。







こちらはダージリン・ファーストフラッシュ。タルボ茶園の2010年もの。DJ28って書かれてたけど、今年28回目の収穫という意味なのかしらん。青々としてインパクトのある香味がほんとに美味しい。いつも飲むお茶と比べるとやや値段は張るけど、それだけの価値はあるなーと思う。



| かっつん | 22:34 | comments(0) | - | pookmark |
7月のIKEA


本日またまた行ってしまいました。そしてやっぱり自転車で。SOCKER(ソッケル)5点にMANDEL1点、鉢ばっかりこんな買ってどうすんねん!と思われようが、実は植えるものは既に決まっている。現在SALE中のIKEAだが、WEBで見ても別に安くなっていなかった上記のうち数点がラッキーなことに店頭では値引きされていた。なのでこれにVALLOのジョウロを足して全部で2,500円で買えてしまったのでした。ちなみにSOCKERのデザインを手掛けているのはSarah Fagerという人で、なぜか以前OSTLIGのラインで出ていたものがマイナーチェンジして現在売られているみたい。

さておき今日の暑さは思ってた以上にヤバかったようで、日焼けせんように長袖を着ていった自分は店舗到達時に軽い脱水症状を起こしていたのか、焦点が定まり難くなんだかフラフラとしながら買い物していたのでした。万が一ここで倒れでもしたら「死ぬほど恥ずかしい」と思いながら。ふぅー、アブなかたよー(アラン)

| かっつん | 22:25 | comments(0) | - | pookmark |

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