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あっぷあっぷ
ばっふぉーーん。ここ半年ほどわりと気持ちよく書き続けていたCDの感想が最近少し詰まり始めている。おもんないから途中で滅殺するパターンが増。書き上がりまでいかないものがたくさん出てきたyo!主にギャァーッ!!とかウォオオー!!!と爆裂しアングリーな激音を叩きつける、それこそサウンド的には大差ない(だけに少しの差異が決定的になるのだが)ハードコア畑に突っ込んでいるため、ぼくの貧弱な語彙ではおのずと限界に近づきアタマが飽和してきてイルヨウダ。
| かっつん | 21:48 | comments(2) | - | pookmark |
赤江瀑/金環食の影飾り

その年の直木賞候補ともなった75年作。頁数こそ抑えめながら、描き出される妖しい闇模様には、覗き込めば思わずゾクリとするような深みを感じる・・・息を詰めて読み進め、読後にはもう、感嘆の溜息しか出てこなかった。

一冊の舞台本を残し、人知れず死の淵を下った姉。姉の死後、その「遺作」である新作歌舞伎を上演する運びとなった、妹であり新劇女優の綾野曙子の視点から物語は描かれている。そもそも、歌舞伎などとはまるでかけ離れた世界に居たはずの姉が、何故このような台本を書けたのか?春雷の轟く三宅坂で、また舞台初日を迎えた劇場で、姉の「幻影」を視た曙子は、それをきっかけに死の直前に姉が記した足跡を辿り始める・・・

かかるミステリ調の展開と並列し、今作では先の新作歌舞伎『大内御所花闇菱』の舞台が描かれていく。蠢く謀略、裏切り、乱れ咲く悲運、そして憤激、、、ありとあらゆる人間の「情」が激しく、生々しく渦巻く舞台模様が作品全体に言い難く不穏な雰囲気を投げ掛けていく。見事なのは、この虚構の舞台がそうした「劇的」な効果をもたらすにとどまらず、現実世界における一人の人間の死を巡っての「真相」にもクロスしていくところ。虚と実が入り交わる上で暴かれる事の次第は、そのためか異常なほど妖しく深い業や情を纏うに至っている。日本古来の芸能と鮮やかな結末を翻すストーリーの融合という、赤江瀑の真骨頂が見事に表現されている芸術的作品。村上昴のイラストによる装丁は個人的な好みとは外れているが、昨今の書籍ではそうそうお眼にかかれないインパクトを持った刺激的なモノだと思う。


『鬼恋童』の感想は⇒コチラ
『美神たちの黄泉』の感想は⇒コチラ
『妖精たちの回廊』の感想は⇒コチラ
『野ざらし百鬼行』の感想は⇒コチラ
『金環食の影飾り』の感想は⇒
| かっつん | 21:37 | comments(0) | - | pookmark |
MAYBESHEWILL/Sing The Word Hope In Four Part Harmony

UKのポストロックバンド/Maybeshewillが早くも新譜を完成させた模様デス。
オフィシャルサイトのアナウンスメントによると、収録トラックは↓のとおり

You Can't Shake Hands With A Clenched Fist
Our History Will Be What We Make Of It
Sing The Word Hope
How To Have Sex With A Ghost
Co-Conspiritors
Accept And Embrace
This Time Last Year and Last Time This year(re-recording)


既にプレスも完了済で、5月からのツアーで販売も始めるらしい。
正式なリリースは夏以降とのこと。
デビュー・フルがやや不完全燃焼に終わってるだけに、今回のは余計に楽しみデス。
マイスペで新譜から1曲UPされてます。

myspace
| かっつん | 22:28 | comments(0) | - | pookmark |
ダウト〜あるカトリック学校で〜@梅田ガーデンシネマ

フィリップ・シーモア・ホフマン/メリル・ストリープ/エイミー・アダムス/ヴァイオラ・デイヴィスと、主要キャストが揃ってアカデミー賞にノミネートされた話題作。作品の構造はとてもシンプル。とあるミッションスクールを舞台に"神父が学内の男子生徒と「不純な関係」をもっているのではないか?"という「疑惑」が浮かび、それを巡って当の神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)と学校長(メリル・ストリープ)が激突する、というもの。舞台は狭く、登場人物も限られている。つまり見所は全て、キャストの「熱演」にかかっているというわけ。んでもってその演技、これがホント、期待を裏切らぬド迫力で痺れました・・・



全編のうち3分の2近くは、各人物の「イロ」を浮かばせるための布石のような感じでやや大人し過ぎる嫌いもあるが、ラスト30分超で炸裂するフィリップとメリルの「激突」のシーンは圧巻。窓外で稲光る嵐と同調して行われる応酬に息をするのも忘れて見入る。まさしく名演。果たして真実はどちらなのか?という視点から観ていたのだが、メリル・ストリープ演じるアロイシスの言動を追う中で、次第にその「真実」の寄る辺なさに気づかされる。思う一念岩をも通す、という言葉もあるが、いわば強固な確信は、真実をも捻じ曲げうる可能性(と危険性)を持っている。今作ではシスター・アロイシスの行動を肯定的にも否定的にも捉えうる彼女の人物造形が、作品に単純な善悪で計ることが不可能なツイストを加えている。ある一つの信念が、いわば真偽や善悪を超えた部分で一つの事を成しうる・・・とも読める展開だっただけに、ラストシーンで吐き出される一言は衝撃的でもあった。メリルとフィリップ、その両者の強烈なバトルの狭間に、「真実」が必ずしも「善」ではないことを明らかにするヴァイオラ・デイヴィスの熱演や、エイミー・アダムス演じるシスター・ジェイムズのような白にも黒にも「転び」うる人間を置くことで、全体を貫く緊張感/一筋縄ではいかない複雑さがより増していたところも凄く良かった。予告編を見て期待したとおりの、非常に精度の高い内容に大変満足いたしました。



予告編
公式サイト
| かっつん | 21:28 | comments(0) | - | pookmark |
泡坂妻夫/妖女のねむり

先に読んだ『湖底のまつり』にも通ずるトコロが見えた83年初版の長編ミステリ。眩暈にも似た強烈な印象を刻む幻想的な情景と、意表を突くトリック/推理模様を同時に堪能できてしまう尋常でない完成度にヤラれました。

廃品回収業に励む青年がふとしたことから手にした、樋口一葉の遺稿と思われる紙片を巡って物語は展開。その出自を探るうちに青年は、自分との「過去世での因縁」を語る女性と出逢うこととなり、彼女との交情を通じるうちに、いと怪しく艶めかしい輪廻転生の渦へと巻き込まれていく、、、という形へと変転。生まれ変わり、というものが現実にありうるのではないか?と思わせる幻惑的な仕掛けと、あえてその裏を暴いてみせる知的な刃の煌きが相次いで華開き、めくるめいて散っていく。

個人的に「推理小説」で括られる作品には苦手意識が先立つのだが、今作をはじめ、これまで読んだ泡坂妻夫の作品はどれも一級品の推理モノでありながら、同時にそんな「謎解き」の細部に執心することなど思いも至らぬほどに甘美な、物語自体のうまみが傑出して感じられる。極上の幻想情景で酔わせつつ、なおかつ鮮やかとしか言いようのない帰結を見せられるのだからもう、創作の次元が違いすぎる。面白かった!ちなみに自分が買ったのは83年作の単行本(写真左)で、右のは後に刊行された文庫版。か、かなり印象が違う・・・。


『湖底のまつり』の感想は→コチラ
『折鶴』の感想は→コチラ
| かっつん | 22:45 | comments(0) | - | pookmark |
超ゴージャスカラオケ大会
OASISのLIVEから帰ってきましたー。リーアムと兄貴のちょうど真ん中あたり3列目でかぶりつき。約2時間弱、爪先立ちで両手上げ、もみくちゃになりながらみんなで歌ってたけど、体力的には思ってたよりずいぶん楽だった。というわけで楽しかったデス。

が、インテックスは遠すぎてヤだ。梅田から乗り継ぎ乗り継ぎで、コスモスクエア駅から最寄の中ふ頭まで行こうと思ったらさらにニュートラムに乗り換えせんならんという。だからいっつもここ来るときはコスモスクエアから(まで)歩くんだけど、夜なんてあまりにだだっ広すぎてどこ歩いてるかようワカランくなるのね。道路と建物のスケール感があまりにも普段と違うのは面白いっちゃあ面白いけど。21時終演だったのに、結局梅田に着いた時点で既に22時になってました。どっかのテキトー知事の愚断で、こんな僻地に庁舎移転するハメにならなくて良かったねー大阪府は。ほんと。
| かっつん | 23:39 | comments(0) | - | pookmark |
ほとんど予習してまへん
ウォオオー!明日はOasisのライブですよっ!毎回このバンドが来る年だけSMASH会員になってる私ですが、今回も気合入れて良番GET済!が、01年のFujiのすし詰めモッシュピットで6時間、飲まず食わずで飛び跳ねておってもへいちゃらだったあの頃は既にだいぶ遠くに行っている。要するに今は、あんまり体力に自信がないの。ハッキリ言って。むっちゃくちゃな暴れ方する若いのも結構おりそうやし、最後までノリ切れるかビミョーなところもありますが、めいっぱい楽しんでこようと思います。でも新譜ぜんぜん聴き込んでないから歌えないかも。
| かっつん | 21:05 | comments(2) | - | pookmark |
美味しいものは見た目から


土曜、姫路へ行った際に『鮓宗』で昼ごはん。
季節モノの鰆の寿司と穴子巻き。出てきた瞬間に「う、美味そう〜」と思ったとおりメチャうま。







その日の晩は神戸・二宮の中華料理店『メイシュウ』へ
ここは前に職場の先輩に連れてってもらって知ったお店。
豚足のねっちょりがタマラン。焼きそばは口に入れた瞬間ふんわり甘く
後からいろんな味がわぁっと追いかけてくる。
価格は抑えてるのにボリュームたっぷり。
あんまり美味いので、ちょい食べすぎてしまった。
| かっつん | 22:59 | comments(0) | - | pookmark |
どちらの世界で会いましょう?

凱旋門を抜けて


南米の神々と対面


小便小僧に悩殺され


三頭会談を見学


マー


天安門広場へ踊り出で


万里の長城を踏破


兵馬俑の発掘を目の当たりにし


磨崖仏を仰ぐ


お決まりのピラミッドも


後光射す羅漢群も眼に納める



全然消化しきれていないので詳細は後日に続く、、、か?
| かっつん | 21:07 | comments(0) | - | pookmark |
ドリップ不調

ここ半年ほど続けて鹿児島のVoila珈琲さんから豆を購入していたのだが、まぁたまには違うものをと思い、ネット上で「美味い!」との評判をよく見掛けていた長野県の丸山珈琲さんに注文してみた。ちなみに最近はだいたい20日間で500gを消費する緩やかペース。今回はハイブレンドと深煎りマイルドをそれぞれ250gずつ。とりあえず、ハイブレンドで淹れたエスプレッソがばりウマ!ラテにして飲んだんだけど、とろりとしたチョコレートのような甘みとフルーティな余韻がすごく良いバランスで感じられた。が、ドリップになると途端に不調になるのが最近の私め。なんでこんな酸味が出るのッ!?てな具合でスランプ。メッシュの粗さを変えてみたり豆の量を増やしてみたりといろいろ試してるんだが、全然ダメ!以前はコレと同じやり方でめちゃくちゃコクと旨味のあるドリップが落とせていたのだが・・・。なんでやろー。
| かっつん | 21:38 | comments(2) | - | pookmark |

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