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日本の常識は世界の非常識

10月19日土曜日。大腿四頭筋のストレッチが効いているのか、はたまた単純に走行距離が落ちたからなのかは不明だけど、下腹部のキツい筋肉痛はだいぶ和らいできている。しかし今朝は雨予報で、レーダーを見ても雷雲が断続的に飛んできている。3月にめちゃ怖い思いをしたので、雷雲には慎重になっているワタクシめ。今朝もこの空模様でただでさえ低いモチベーションがさらに下がってしまい、とりあえず安全圏の1時間以内でジョグだけしようと着替えてスタート。NIKE ZOOM FLY SP FAST。

 


ペースを上げないよう気をつけてたけど、無意識のうちに気が急いていたのか、想定よりも上がってしまって後半はあまりラクだとは感じられず。パフォーマンスが上がっていく兆しが全然見えなくて、焦ってもしょうがないけど、焦ってしまうな。

 


結局帰宅してしばらくしてもこの辺りでは雨が降ることもなく、そこはかとなく己に負けた感を覚えながら買い出しに行って帰宅して、ランチというよりはブランチのような感じで食べ始められるよう、すぐさま調理にかかる。個人的にかなり好きな料理で定期的に作っている、スペインはカタルーニャ地方の郷土料理の「Mar y montana=海と山」。香味野菜を炒めて作るソフレジッツと、ナッツやバゲット、大蒜などを炒めて粗く潰したピカーダを合わせて作る、魚介と鶏肉の両方の旨みが詰まったトマト煮込み。今回はムール貝の代わりに牡蠣を使ってみた。合わせるパンが欲しいけど、近所の大好きなドイツパン屋「シュラッテンバッハ」が夏頃から長期休養されていて調達できず。仕方ないのでパンは諦めて、じゃがいもを使った熱々のグラタン・ドフィノワを作って炭水化物要因に。知らんかったけど、ドフィノワってフランスの「ドーフィネ地方」から来てるのだそう。ドーフィネといえば自転車乗りは間違いなく思い浮かべるのがcriterium du dauphineだろう。今季はフルームがここのテスト走行で大クラッシュしてシーズンを棒に振ってしまったのだった。来期のINEOSは誰がエースでどんな体制で行くのだろうか。

 


この日観た映画。パナマ文書、と聞くと「あー、なんかそんな事件があったな」と思う人は多いだろう。自分もそんな感じ。Wikiから引用すると、パナマ文書(パナマぶんしょ、英語: Panama Papers)とは、パナマの法律事務所、モサック・フォンセカ(Mossack Fonseca)によって作成された、租税回避行為に関する一連の機密文書である。要は、モサック・フォンセカという法律事務所のデータ流出により、世界の大企業や超富裕層がタックスヘイヴン(租税回避地)に架空のペーパーカンパニーを設立し、脱税行為を行っていたかもしれない、ということが明るみに出てしまった、というもの。タックスヘイブンに法人登記がある=脱税しているということには必ずしもならないけど、世間一般のイメージとしては限りなく黒に近いグレーな印象を持ってしまうだろう。


本作では世界に衝撃を与えたその事件をベースに組み立てられた、架空のストーリーが展開される。それにしてもメリル・ストリープにゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラスにシャロンストーン、そして監督はスティーブン・ソダーバーグという豪華さながら、劇場公開作ではなくNETFLIX独占配信だという、時代は変わったなーと思わざるを得ない作品。ちなみに個人的にはスティーブン・ソダーバーク作品は惹かれるけどもあまり合わないのか、前作の(これもNETFLIX独占)「ハイ・フライング・バーズ」は途中で寝落ち脱落してしまった覚えがあり。この監督の作品って、わりと淡々とした調子で小さな痕跡を刻み付けていくというか、しかも馬鹿な人にもわかるように噛み砕いた説明はあまり為されないので、集中して観てないと着いていけなくなるところがある。その点、今作ではメリル・ストリープ演じるエレンが上述した巨悪の断片とも言える不法行為に巻き込まれ、期せずその核心へと突っ込んでいく勢いで物語をグイグイ引っ張っていく。加えてモサック・フォンセカ法律事務所の不法行為を反省のそぶりも見せずに得々と語るゲイリー・オールドマン&アントニオ・バンデラスの演技も秀逸で、世の裏側で行われている強者の強者による強者のための複雑な仕組みを、退屈させることなくコミカルでキャッチーな仕立てで曝していて飽かせることがない。


まぁでもこの事件って、国によっては首相が辞任したり大規模な抗議が起こったりと大問題になったけど、日本だと自分も含めてそれほど大騒ぎにならなかったような、うやむやなまま忘れ去られてるような感じもする。最近になって時々思うけど、日本の国内で放送・報道されている事柄って、世界のそれと比べるとなんかズレてるというか、かなりどうでもいい内容のものがほとんどだよなーと。それが国民をアホにするための意図的なものなのか、あるいは国民がアホ過ぎるからそれに合わせてたらそうなったのか、いずれにせよ我々日本人一般の常識や感覚って、世界の中ではかなり非常識なんではないだろうか、と思うわけで。

 

 

そんな考えとも少し関連してるけど、先日WIREDの記事の中で面白いなーと思うインタビューがあって、ここで紹介されている↑の著書を買ってみた。記事の中でも「確かに!」と思う考えがたくさん出てきてるけど、どんな事柄に対しても出来るだけ多くの情報に触れて多面的に考えるクセをつけないとヤバいなーと今さらこの歳になって思う。

 

トゥルースがあなたを自由にする:佐久間裕美子、最新刊『真面目にマリファナの話をしよう』を語る

 

いま世の中の情報を見ても、ありとあらゆる面で、ひとつのことが右と左で全然違うように書かれている、という状況があるじゃないですか。そういうなかで、やっぱり何を信じられるかを決めるのは自分しかいないと思っていて。自分の場合はそういう職業だから、こういうふうに何か違うことが起きているといったらそれを見に行くことができる。とても幸運なことだとは思うんですが。

 

──トゥルースを確かめに。

 

そう。でもトゥルースってすごく難しくて。わたしのトゥルースとあなたのトゥルースは違うわけじゃないですか。ただ、わたしはこの情報を、とにかく長い時間はかかったけど知ってよかったと思ってるし、できればすべて何であっても、「この人がこう言ってますよ、あの人がこう言ってますよ」っていうなかから自分のトゥルースを探すというのがミッションというか、自分の生きる目的であって。この世の中に鵜呑みにしていい情報ってないと思うんですよね。国が言うことだろうと何だろうと。

 

マリファナと言えば以前NETFLIXで見た「グラス・イズ・グリーナー: 大麻が見たアメリカ」というドキュメンタリーが印象に残っていて、ある規制というものがいかに強者や支配する側からの一方的な都合で扱われているのか、というのがよく分かる。

 


明日しっかり走るつもりで、夕方のローラーはやらず、代わりにランジスクワットなど補強運動とストレッチなどのケアに努めた。晩ゴハンは秋刀魚のつみれを加えた鍋。今日はわりと魚介類をしっかり摂れたかな。

| かっつん | 20:42 | comments(0) | - | pookmark |
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