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若冲展@相国寺承天閣美術館
今日は前々から非常に楽しみにしていた、上記展示へ行って来た。関東の人は知らないと思うが、関西にはエルマガっちゅう情報誌があり、アート系のイベントなどはもっぱらこの雑誌から情報を得ていたりするのだが、このエルマガ、先々月号にてこの若冲展の会期を一ヶ月間違えて掲載するという失態をしでかし、私と彼女はわざわざ4月13日の雨の中この寺へと参り、受付のおじさんに『来月だよ』と言われてすごすご帰ったという忌まわしい過去を形成してしまったのだ。ちなみにエルマガは翌月号で当然だが誤記載のお詫びを打ったのだけれど、このお詫び広告がなかば開き直ってページデザインの一部にしてしまったような代物で、全っ然反省してる様が見られなかったのがなんだかとてもムカツイタのだが、って思いっきり脱線しているので戻ります。




正式な会期は5月13日〜6月3日まで。今日、今日こそは!と気合いを入れて臨んだ5月20日サンデー。最近の若冲人気の過熱っぷりはなかなかにスゴイこともあり(って自分もすんごい昔っから知ってたとか言うんじゃないので同じようなものなんだけど)、とりあえず相当な人出が見込まれるだろうという予測のもと、開館時間の10時に行こう!ということで頑張って早起きして出向いた。

しかぁーし!読みは完全に甘々で読み違いも甚だしい。会場へ向かう途上には既に『20分待ち』の立て看板を持ったバイト君が。。。マジ!?と思いながら到着するとウワーほんまに人が多い。チケットを買うのに10分弱。会場へ入るのにほんとに20分ほどかかったのでした。先月間違って訪れた際にこの寺の坊さんが言っていたが、今回の展示のためにここの寺の美術館を全面改装したとかなんとか。そらこんだけ人が来るなら改装しても元が取れるわな、と思いながらようやく入場。

今回の展示、伊藤若冲の数多作品がズラリ一同に会すという点に加え、何よりもその内容になんとも貴重なところがある。以下引用。



本展では、近年注目を集める「奇想の画家」伊藤若冲の分蔵されていた最高傑作「動植綵絵」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)と「釈迦三尊像」(相国寺蔵)全33幅がおよそ120年の時を超えて再会します。



ほー、宮内庁はこんなものを隠し持って(?)いたのか。こちらのサイトで上記の33幅が陳列されている第2展示室の模様が見れるけど、一つ一つが異常に濃密な若冲の力作が、これだけズラリと並ぶ様はまさに圧巻。壮観。息苦しいまでに濃密、とも評されていたこの空間は、もうほんとに素晴らしかった。

大胆にして繊細、絢爛たるダイナミズムと瑞々しく流麗なタッチの同居。一瞬でこちらを呑む強烈な押し出しの強さと、視覚を射抜く華麗なる色彩感覚、弾けるような躍動感のマリアージュ。ほとんど万人を唸らしめるんじゃないかと思うような、その非の打ち処の無い「完璧」な絵画作品は、まさしく至高の芸術。息を呑むような美的感覚と、対象に向けた慈しみが浮かび上がるような、ユーモラスな描写の絡み合い。相対した瞬間に、その全体像に打ち抜かれ、細部に目をこらせばこの上なく愛おしい生物(あるいは静物)がファニーな輝きで迫ってくるという、1枚で何度も美味しいその作品群。





老松鸚鵡図
老松に鸚鵡を合わせるそのセンス。ありえん。
しかも白い鸚鵡だけでは飽き足らず
左上方には翡翠色のやからまでも、、、
悶絶。







秋塘群雀図
このサイズじゃ分かりませんがね、
右下には稲穂にしがみつくチュンチュンがおるのですよ、、、
悶絶。






池辺群虫図
あぁ、蛙が、蝶が、イモリが蜘蛛が蛇が飛蝗が蝸牛が蜻蛉がおたまじゃくしがー!!!ってな感じでもう素敵すぎるイキモノがばらっばらに鎮座して迫ってくるこの絵。そして全体における完璧な構図バランス。絶句します。






全30幅に及ぶこの『動植綵絵』繰り返しになるけど、どれも本当に"完璧"といった表現以外に思いつく形容がないぐらい完璧。天才的な構図センスと、描画技法。贅沢な絵の具を使って描き出されるそれは、本当に宝石のように美しい色彩を放っていた。盛り上がり、発光するように輝く白。深い深い藍の闇。およそ日本的でない暗い情熱を孕んだ深緑の蠢き。冊子化されたものも当然に見ていて美しいのだが、やはり質感の迫力/繊細/艶といったものは、生とコピーとでは全く違う。ほんっとに凄かった。



第1展示室から第2展示室へ向かうまでに30分待たされたり、全ての作品をどんだけ並んででも一番前でじっくり観ようと決めていたこともあり、会場へ着いてから出るまでで、トータルで4時間近くの長丁場となりました。こんなに人の多いイベントへ出たのって、最近ではちょっと記憶にない。平日は絶対にこんなことは無いだろうから、条件的に可能な人は、絶対に平日へ行ったほうがいいと思う。作品に圧倒され、人混みに翻弄されてかなりの疲労感を味わったのでした。しかし良かった。素晴らしい展示でした。











オマケ。
消耗しきった私たちがフラリ立ち寄ったカフェで食べたランチ。
『un cafe』というカフェでのロールキャベツ。
これがまた美味かった。
聞けば先月22日にオープンしたばかりだそうで
可愛らしい女性の方が一人で(お婆ちゃんがヘルプで入っていた)
頑張ってました。
ホームページとかもまだ作成してないそうで。
あ、あと食後に頼んだブレンド紅茶がめちゃくちゃ美味かった。
アンシャンテ(だったかな)という東京のお店から取り寄せてるそうで
フローラル系でなくダージリン主体で中国茶などを織り交ぜたブレンドは
匂いモノがあまり得意でない自分にはドンピシャ。
これだけ美味しい紅茶は久しぶりに飲んだ気がします。
また、近くへ来ることがあれば是非寄ってみたいお店です。




その後、色々と買い物などしたのですがそれはまた明日か明後日にでも。
とりあえず今日の記録はこれで終了。
疲れた。寝よう。
| かっつん | 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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